花山法皇御輿屋鋪

付近住所 姫路市夢前町


法皇の御輿を留めた地であることの伝承が絶えることを憂いた無名の士が、この一石、五輪塔を刻んで、故事の地に置いたものと思われる。室町時代の造りの優れた五輪塔である。
長保4年(1002)花山法皇は結縁のため、総勢80余名で弥勒寺に御行。その際、折柄の大豪雨のため寺への橋が流失し、上人の侍童が川端の木を切り倒して川の上に横たえ橋としたが、御輿だけは渡れずこの地に留めたとつたえられる。